感情で「怒る」と体力的に疲れるが、効果は?
感情的になれば、なるほど「怒る」と、「体罰」に走る傾向があります。感情が抑えられないから怒っているわけで、当然といえば、当然です。
一方「叱る」という事は、まず感情的になってない冷静な状態ですね。「しつけ」に似たような感じかもしれません。あんがい冷静に叱るほうが、効果大です。
「・・・しなさい」では動かないんです。「手伝って、助けて」で動く。 子どもは、実はやさしい。
被験者:息子。
実験その一
「洗濯物を干しなさい」と言ってみた。 → 「なんでやねん」と怒った
実験その二
「洗濯物を干すのを手伝って」と言ってみた。→ 無言。動かなかった。
実験その三
「洗濯物を干すの助けて」と言ってみた。 → すごすごと来た。ご機嫌で手伝ってくれた。
言葉の違いで動くんですね。不思議ですね。言葉以外、何にも違わないのに・・・・。
言葉を変えると態度や、反応が変わる。命令されるのは嫌いだから怒った。余計な仕事はしない主義だから無反応だった。助けてはあげたいから来てくれた。ということのようです。
ちなみに、実験その三で。「助けてあげたくなかったときは、嫌われてますから「言葉のちから」も無力だったかもしれません。
間違いは、何度もするもの、・・・いつかできる。怒らない。
子どもは、おなじ間違いは何度でもすると思いましょう。当たり前のことなんですが、わかるまで間違う。できるまで間違います。
なので、親子ゲンカの時など、何度も過去の失敗を持ち出さないで。「あの時は、・・・・」なんて、だれでも失敗を何度も言われたくありません。言ったところで、だれも幸せにならないし不毛です。
《怒らないのキーワードは待つこと》
①時間は掛かるもの。時間(期間)を気にしない。
②解決案を、いくつか提示してあげて、必ず本人に選ばせること。
②親は、りきまなくていい。(案外いい加減でいいのかもしれません)
親側がいい加減だと、逆に本人がしっかりしてくることもあります。当てにならないとわかると、あてにしなくなるもの。諦めるまでの途中経過で、子供の小言に耐える必要が出てきますけど。
怒らないは、「信じてるよ」のしるし。
信じているから、怒らなくていいんです。放任とは違います。「いつでも、相談にのるよ」と伝えておくことで、寄り添っている感じになりますね。でも、いろいろ言いたくなりますが、そこは、我慢、口数が少ない方がよろしいようです。「親離れ、子ばなれ」の修行の一つですね。
怒らないは、省エネ。
とにかく体力の消耗が、ほぼ無いです。疲れません。・・・・のはずなんですが、最初は、なかなか、「我慢するエネルギー」が必要のようです。歯を食いしばるとか。息を止めるとか。外へ行くとか。慣れてしまうまでのがまん。 「あっ」、また我慢ですね。