【書評】二代目になると自分で決めて産まれてきました 意識と覚悟の「愛の経営」

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【書評】「二代目になると、自分で決めて産まれてきました」意識と覚悟の「愛の経営」  小澤勝也

プロローグ・目次より

みんな、申し訳ない。この会社は、このままだと本当にダメになる。

でも、もうこれ以上、どうしたらいいのか、わからない・・・・。

今までのやり方が間違っていた。どうか許してほしい・・・・。

みなさん、助けてください。お願いします。!

第一章 ヒトの章

第二章 モノ・コトの章

第三章 カネの章

第四章 愛の章

ヒトへの信頼

26歳で、いきなり二代目社長になった若造がぶつかる人間関係の壁。社員に負けてたまるか、なめられてたまるか。社員は「戦う相手」、社員は社長の「駒」だという考えでは、会社内で上司からケンカをしかけているようなものですね。行き詰まるのも必至。まず、会社ありきではない。会社は「ヒト」なんだ、社員は「仲間」なんだと気付いてから、経営が安定していったといいます。

・・・ここで、ちょっと、「出来る」くんはそれでもいいと思うんだけど、「出来ないくん」とか、「サボるくん」とかいるじゃないですか。具体的にどうしていったのかなって思いますよね。

その秘密は、チームでサポートしあうとか、効率至上主義をめざさないとか、業績は右肩あがりばかりだと不自然でしょ。っていいきれる社長の考えが太っ腹で個性的だと感じますね。まさに社員を「信頼」しているというところがカギなんでしょうか。

面白いのは、工場のパートさんが会社管理の「シフト制」で働くのではなく、「自己申告融通性」という形で、ライフサイクルにあわせた自己申告で出勤・遅刻・早退を工場ごとに管理してるところですね。長く働くには、融通が利かないと働きにくいですから。おまかせしてたら、自然にそうなったといいます。これも信頼というところが「根っこ」にあるんだなと感じた制度です。

・・・地方や田舎の職場で、個人的に配慮したシフト制をくんだりしてますが、よくにてますね、しかし会社が全く管理してないって、どれだけパートさんの自己管理能力や責任感が強いのかと思います。社長も勇気ありすぎでしょ。

 採用に関する独自の視点

いくら能力が高くても、職場の空気に馴染めなかったら、好きになれなかったら、長続きしない。社員さんは、家族も同然。家族になるのに能力は関係ないからって。ご縁を大切にするという社長の人柄を感じます。定年は一応ルールで決めてはいるけど、本人が希望して、周りがみとめれば、70歳でも働いている人がいるそうです。社員は、家族という感覚なら自然な対応ですね。

営業会議。別名「吊るし上げ会議」は、時間の無駄。

中小企業では、会議の準備や資料の作成など、毎日顔を合わす同士で聞き合えば事足りるでしょ。大企業で滅多にあわない専門家同士なら話はべつだけど。まさにそうですね。バカみたいにカッコつけて、かしこまって、さも仕事をしてるかのような会議は無駄だという姿勢は、お見事ですね。なので会議はないそうです。

しかしながら、リアルタイムのライブ感のある連絡、報告、調整をこまめにしてるとのこと。気心のしれた間であるからこその技かもしれませんが。会議第一主義って考えは、一体どこから来たのかなって考えてしまいました。

反省すれども、後悔はせずのメリット

起きてしまったトラブルの対処法として、やってしまいがちなのが「犯人探し」。じつはこの犯人探しは、問題の解決にはならないんですね。一人を見つけても、トラブルの発生原因に対して対処しないから、同じようなことが次々と起きる。

反省して、「どうしたらいいか」と視点を未来に向けることが大切なんだといいます。一人の問題はみんなの問題。そういう考え方・捉え方がむっちゃ前向きですよね。特に後悔しないって、ええなあ。「ちょっとお、凹んでる場合じゃないよ」って、「みんなのために、次どうしたらいいか考えなって。」 極論、後悔は時間の無駄ってことなのかな?

本当の営業効率ってなあに

営業効率を考えて、限られた時間内に出来るだけたくさんの取引先を回れるように、地区別、地域別の担当エリアを決めていたのをやめちゃった。

営業効率をヒトありきで考えたとき、ヒト同士の相性というものがあるので、目に見えない効果がでるのではないか。行きやすいところへ自由に行き先を決めてもらう方法をとってみたそうです。そうすると、ちゃんと目に見える結果も経済効果として上がってくるから不思議ですということなんだけど、それを思いついた社長の頭が不思議でしたよ。

普遍的経営理念もいいけど、毎年変わる理念もいいでしょ

普遍的な理念って確かにあるのかもしれない。僕は、遠い遠いはるか彼方の目標のような気がします。だけど、まだまだ成長過程で、未熟な者にとっては、変化成長していくといったライブ感のあるものが自然のような気がします。なんとなくですが、その方が新鮮でしっくりくるんですね。

例えば、バレーボールでいうと、絶対的なエース・スパイカーがいて、絶対的に得点するとるというスタイルのチームがあるとして、また、変化、速攻、個人技、チーム技が豊富なチームがある。どちらが王道かといことは、決められないんですね。ヒトは成長する生き物ですから。ライブ感を大切に毎年変化、成長していくって、経営者にとっても、働くヒトにとってもおもしろいと思います。

まとめ

プロローグで、いきなりの自己開示。それもギブアップ宣言。この人大丈夫なの?というきもちで読み始めました。ところが読んでみると、内容は興味深いものがたくさんありました。 また、愛の経営を表現されている内容の所々に、斎藤一人さん、小林正観さんの名言がちりばめられています。社長自身が読書を推奨されていて、社内文庫があるのだそうですが、是非リストもみたいなあと思いました。社長の実践してる「愛の経営。」まだまだ、進化の途中らしいですよ。

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